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2017.11.07

11/1~5 全日本学生ヨット選手権大会 インカレ

第82回全日本インカレを終えて
こんにちは 今年度主将を務めましたスナイプクルーの鈴木英介です。
ついにラストブログがきてしまいました。一晩明けた今の気持ちを素直に述べたいと思います。
今年度の成績は
470級 11位
snipe級 7位
総合 9位
となりました。
ここ数年間で京大ヨット部はどんどん実力をつけ、順位を上げ、ついに僕の生まれた年である1993年以来23年ぶりの6位入賞まであと少しまで迫りましたが届くことはできませんでした。
実は今年の代はインカレ総合シングル(9位以内)を一つの指標としてやって参りました。それゆえそれを達成できた気持ちと、掴みかけた入賞が手のひらから溢れ落ちて行った悔しさの狭間にいます。
あそこでタックを返さずもう少し伸ばしていれば、風軸が完全に10度シフトしていることにあと5秒早く気づいていれば、二点差で入賞を逃したスナイプだけでも入賞できたかもしれないそんなことを考えてしまいます。
遠いようで近く、近いようで遠かった入賞は次の代が必ず辿りついてくれるはずです。

インカレ初日、今回僕は30383で嶋崎と出場し、二下直前まで5位ぐらいまで順位を上げましたが敢え無くノーレース。他の艇もぼちぼちで京大全体でかなり戦えるやん!という雰囲気で初日を終えました。
二日目、またもや微風。初日1上を2位回航したスナイプリーダー高木艇が8位、470エース高橋艇も圧倒的艇速(本人談)で3位フィニッシュ。他の艇も手堅くまとめ、この日終了時点で470級7位 snipe級5位 総合5位と入賞圏内でした。
二日間とも京大の得意とする軽風が吹き、得意風域が吹いた時に確実に前を走るみんなはとても頼もしく、最上回生の僕から見てもかっこよく見えました。
三日目はもともと前線通過によりお昼前には35ノットまで吹き上がる予報でしたが、一レースしかこなせていなかったこともあり、吹き上がる予兆が見えたらすぐハーバーバックとブリーフィングで説明され出艇しました。
470はスタートし、スナイプはBFDゼネリコをしていると、北西から明らかに尋常ではないブローと雨雲が猛スピードで迫ってくるのが見え、嶋崎とハーバーに船を向けて近付こうと話しました。その直後前線がレース海面全体に襲いかかりました。
本部船に目をやると470スナイプともにAPH。そりゃそうやろと必死にハーバーバック。京大は6艇とも自力で着艇し、こういう場面でも確実に損傷なく帰ってくる所に地力が上がっていることを感じました。
このノーレースになったレースでも470次世代エース梶村艇は1上を2位回航、一位の早稲田の一番艇と前線ブローで同時に沈したそうです。
これで三日目までで一レースのみと大会成立が危ぶまれ、急遽各大学主将と代表者でブリーフィングが開かれました。その晩の評議会で帆走指示書からの変更なしと決定し、12時最終予告とあとおそらく2レースとなりました。
最終日、前線の風と波が残り、安全のため少し出艇を見合わせましたがその後出艇しレーススタート。 エース高木のクルー長塚が神コース(左くの字)を引き1上トップ回航しデットヒートの末トップフィニッシュ、ただ僕の艇含め二艇も沈んでしまい大きく順位を落としました。
最終レースは実はあんまり覚えていません。がむしゃらにブローを見てコースを引いていたらレースが終わっていました。
丘に帰り、高木が九大に出した審問が棄却され、上記の成績が決定し、今年のインカレは終了しました。
約60名の京大ヨット部はここ数年部員数も増え、成績も向上し今最も波に乗っている部活です。
その82年の歴史の中ででかけがえの無い4年間を過ごせたことを、そして最後の一年間、主将として部活を引っ張ってこれた事を心の底から誇りに思います。
僕には卓越したリーダーシップも、圧倒的なセーリングスキルもありませんでした。そんな中、僕が主将としてやるべき事、出来ることは『誰よりも部活のことを考え、愛し、そのことに自負と自信を持つこと』でした。この一年間、京大ヨット部の事を考えない日はただの一日もありませんでした。
しかしその自負と自信から周りが見えなくなり、みんなに酷いこと事を言ったり、そのことに気づいてすらいなかったり、またそれ以前にただ単に主将として人として不適切である行動をとったりしてしまいました。この一年間、後悔と反省の毎日で、うまくいったと思えた事は数えるくらいしかありませんでした。
それでも前を向いてやってこれたのは、『鈴木さんに憧れてスナイプクルーになりました』という後輩の言葉であったり、『それでもお前が主将をやっていることには意味がある』と言ってくださったOBさんの叱咤激励であったり、こんな僕を主将に選んでくれ、時には厳しい意見を言ってくれた同期の支えであったり、そしてただただやりたいようにやりなさいと信じてくれた家族の支えがあったからです。死ぬほど僕は果報者です。
この四年間やめたいと思ったことはただの一度もありません。ただやめたいと思う者の気持ちは痛いほどわかります。
でも部活を四年間やり通して思うことは続けたものにしか見えない景色が確かにあると言うことです。別にそれが四年間でなくても、言うなれば部活でなくても構わないと思います。他人からの目ではなく自分の中でやりきった!そう心の底から思える事を持つ事が今後の自分を、何かまたやめたくなったり、辛い時の自分を支えてくれるはずです。
これまで支えてくれた、同期、後輩、監督コーチ、OB・OGの皆さま、また関係者や応援してくださっていた皆様、そして家族に、この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。
これから新主将小塩を筆頭として83代がスタートします。
頼もしく、目のギラギラした後輩ばかりです。良きOB/OGとして82代幹部も支えていきたいと思います。頑張ってね
そろそろお別れです。これからの京大ヨット部をよろしくたのみます。
ガンガンいこうぜ!!!!
4回生お疲れさまでした!!

コメント

鈴木、みんな、お疲れ様でした。
当日駆けつけることができず申し訳ありませんでしたが、速報を見てとても興奮していました。本当に強くなったね。京大すごい!OB連中をこんなに喜ばせてくれてありがとう。
一言、ヨット部への気持ちや思い出は、引退直後から時間が経ってさらにどんどん変わっていきます。それを味わいつつ、今度は現役を支える側として京大ヨット部を見つめてみてください。4年間やってよかったって、もっともっと強く思うはずです。
本当に本当にお疲れ様でした。

  • 2017.11.07 18:10
  • 水野和

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